2016年11月20日日曜日

T.F.Revolution


早川です。

マイナーチェンジについてのお話です。当たり前のことですが、トライフォースのテクニックはマイナーチェンジを繰り返し、ブラッシュアップされ続けています。

例えばDVDアートオブ柔術くらいまで遡りますと、ガードからのストレートアームロックにおいては、足のつま先を立てて相手の首と背中を自分の脹脛で固定することを強調して指導していました。いわゆる「Z脚」です。

当時は、ストレートアームロックを掛ける際に、股下の隙間が大きく、膝も伸び切ったままのフォームで極めようとする生徒さんが非常に多かったので、それを修正してもらう為におそらくサンボの技法?を参考にして行っていた説明でした。

古くから私の指導を受けて来た人であれば、この技法についての説明が印象深い人も多いと思います。しかし現在はストレートアームロックを掛ける際にZ脚を全く使っていません。直近7年くらいの池袋会員さんであれば、もはやZ脚の指導を受けた事がない人がほとんどでしょう。

ストレートアームロックを掛ける際は、むしろつま先を丸めるくらい足の甲を伸ばすようにしています。こうすることにより、膝から先の力みを押さえ、腰と内腿を使うことに集中力を高められるようになりました。

この技法こそが、ストレートアームロックの際に腰を高くあげ、相手の上半身を固定し、股下の隙間を最小にするのにベストな技法だと今は考えています。

ただしいつも書いていますが、間違った技というのはなかなか無いものです。Z脚も全く問題ありません。私は日々のスパーリングを通じて、自分自身がFeel so goodだった方法をカリキュラムに採用していくのみです。

私の体が動かなくなったら芝本や澤田がスパーリングで試し続けるでしょう。そうやって私たちの技術を進化させ継承していきます。


写真は2002年当時としては自分では美しいと思っていたフォームです(笑)。やはり今のフォームの方がはるかに完成度が高いと感じます。