「ブラジリアン柔術 ベリンボロ」が格闘技ショップや書店に無事並びはじめました。本記事より何回かに分けて、私の観点から本の紹介をしたいと思います。
「ブラジリアン柔術 ベリンボロ」には芝本のこだわりの構成が所々に見て取れます。
例えば、ベリンボロといえば、一般的にはデラヒーバガードからのセットアップが最初に出てきそうなバイブスを感じますが、この本の最初に出てくるテクニックは『ダブルガードプルからのベリンボロ』になっています。
これは、ダブルガードプルからのセットアップ方法が、初めてベリンボロを学ぶ人に、技の仕組みをフォーカスして理解してもらうのに最も適した練習方法であるという、芝本の考え方が反映されているのだと思います。
そして、その次のテクニックがスタンディングのコンバットベースに対して、その次が膝つきのコンバットベースに対してと、シチュエーションが深化していっております。
個人的に「うぬぬ!」と唸った点であり、難解なベリンボロを紐解く最初の手がかりを掴む手順としては、とっつきやすさを感じました。
芝本に聞いたら「いえ、全然違います」と言われそうで怖いです。