コラムもラスト2回です。今回は番外編です。
ブラジリアン柔術教則本には、その制作の最終段階において、すべり込みで加えることになったテクニックがいくつかあります。そのうちの一つが「構え方」です。
きっかけを与えてくれたのは、TF池袋の女性会員さんでした。
ブラジリアン柔術教則本には、その制作の最終段階において、すべり込みで加えることになったテクニックがいくつかあります。そのうちの一つが「構え方」です。
きっかけを与えてくれたのは、TF池袋の女性会員さんでした。
2014年7月21日、TFネットワークの交流戦である「TFチャレンジvol.6」が開催されました。その日、試合に初挑戦したその女性会員さんは、試合開始と同時に、全く構えることなく相手に向かって直進していきました。
それを見たトオル先生が「うおお、無の構えだ」と叫びました。まるでヒクソンvs西良典におけるヒクソンのようであり、私とトオルさんは失礼ながら笑ってしまいました。
と同時に私はあることに気付きました。
その方からすれば無理もないのです。構え方なんて教わった事なかったのですから。構え方について、私が通常のクラス内で言及することはほぼ皆無でした。
初心者にとっては、試合で相手と対峙したときに、どのように構えたらよいのか、これは重要な問題であり、全く笑いごとではありません。初心者用の教則本としては、欠かすことの出来ないピースであると気付きました。
その後、芝本らとも相談し、最もスタンダードな構え方を、教則本に一つだけ収録する運びとなりました。