2014年11月3日月曜日

なるほど!ザ・ワールドマスターズ


ワールドマスターズに出場し、初戦で敗退しました。

昨年のワールドマスターズ王者Marcelo Melgaço dos Santos選手と対戦することが出来ましたが、ポイント0-0、アドバンテージ1-2というスコアで敗れ、力一歩及びませんでした。

事後報告になりますが、陰ながら応援して頂いた皆様に厚く御礼申し上げます。

メダルは獲得出来ませんでしたが、強い選手と戦えて、自分の実力を確認することが出来ましたし、結果には納得しています。

試合の件に関しましては、個人的なチャレンジゆえに、みなさんに豊富を語ったりするのもおこがましいと思い自粛しておりました。

10周年パーティーでお話しした、トライフォースの「強い道場部門」のバトンは、芝本やSAWADAにとうの昔に渡しています。今更私ごときが試合に出ようが出まいが勝とうが負けようが死のうが、みなさんにお知らせするまでもないと思っておりました。

しかし、結果から得られたこともありましたので、それをフィードバックするためにブログを書かせて頂きます。

自分自身、なぜ今回出たのか、そんなによく分かっていません。今年の初頭に「8年も休んだから体調が良い、忘れ物を取りに行きたい」とフェイスブックに書きました。それがきっかけでしょうか。

身の程もわきまえておりますので、根拠のない自信があった訳でも、勝ちたいという欲があった訳でも、何かを証明したかった訳でもありません。しかし半年くらい前に決断しました。それから一生懸命、自分なりに練習しました。

どこにも誰にも知らせずにいたので、おかげさまで静かに準備して、静かに戦うことはできました。新明ですらリアルに知ったのは1ヶ月くらい前だと思います。

ウェイトトレと水泳は以前から取り組んでいたので、試合に向けてのものではありませんでした。フェザー級に落ちてしまったことも偶然です。教則本の発売日も無関係です。無関係どころか、敗北によりむしろリスクを背負ってしまいました(笑)。

試合に出場したのは、結局のところ、試合に出場してみたかったからという理由しか思い浮かびませんでした、今のところは。

ただ結果として、今後、芝本やSAWADAのコーチとして、より的確なサポート、アドバイスをするためにも、やはり現在進行形のIBJJFの大会に一選手として出てみて良かったなと思いました。

と言っても初戦で負けましたので、今後も偉そうなアドバイスは何も出来ないのですが、少なくとも試合に出る時の彼らの気持ちを理解し、負けたときには彼らと同じ目線で「次がんばろう!」と言えるかなと思っています。

そして、支えてくれる全ての人たちのサポートがあって自分は生きているんだという事を、改めて心に強く抱くことが出来ました。今回も家族や新明君の協力がなければ、私は十分なトレーニングが積めず、秒殺されて終わっていたと思います。

妻子が、仲間が、両親が、兄弟が、どこかで誰かが応援してくれている、無事を祈ってくれている、それを忘れないようにしよう、そう思えただけで、試合に出場した価値がありました。

今後も年齢と共に体力は衰えていくでしょう。しかし気力や勇気は自分次第で腹の底からいくらでも沸いてくるものです。私は生涯をかけて柔術を学んでいきたい。そして試合を通じてしか学べないものがあると改めて思いました。再びチャレンジをしたいと思っています。その時が来たら、また静かに準備させて下さい(笑)。