2014年6月24日火曜日

世界柔術の出場資格



こんにちは、早川です。

2015年からは、いよいよ世界柔術の出場資格が設けられます。過去の世界王者、または前年度の茶帯王者でない限りは、ランキングが規定に達していない黒帯は世界柔術には出られなくなります。アジアオープンで優勝する1名のみが事実上の日本人出場枠となるかもしれません。しかし海外勢がポイントを求めて参戦して来た場合は、その1枠すら危ういかもしれません。

出場資格について
http://ibjjf.org/2014/02/black-belt-adult-division-requirements

ランキング制度
http://ibjjf.org/info/ranking-information/

獲得ポイントのピリオドが年度ごとなのが難点です。年度が変われば獲得ポイントの価値は減る仕組みとなっています。

本来であれば、「世界柔術の終了後から次の世界柔術まで」をポイント加算のピリオドにして欲しいところですが、コンピュータシステムの関係上現時点ではそれは出来ず、それゆえアジアオープンも3倍率大会に格上げされたようです。

2015年度上半期の大会においては、ヨーロッパとパンは2位でも36ポイントしか得られず、それのみでは出場権を獲得することは出来ません。それでいて2015年度のヨーロッパとパンは、過去最高レベルになると予測され、過去の日本勢の成績から推測すると、3位入賞も非常にハードルが高いです。

一方、その他の国際オープンは1位で27ポイントが得られます。6月の世界柔術までは世界各地で国際オープンが開催されており、それらを連戦し、1位を2回獲得する方が、ヨーロッパやパンで入賞するよりもハードルは低いと思われます。これは出場権の話で、それとは別にヨーロッパとパンにチャレンジする価値はもちろんあります。

いずれにせよアジアオープンでの優勝が、経済的にもレベル的にも狙い目の大会であると思われますが、それを見越して海外勢が大挙参戦してきた場合、それもどうなるか分かりません。


個人的には、世界柔術への出場権の設定は、他団体乱立を含むあらゆる諸問題を解決する伝家の宝刀として、何年も前から希望してきましたので、大いに歓迎しています。しかしながら全日本柔術の優勝者にもポイントを与えることを持ってそれは完結すると思っています。今後のJBJJFの働きかけに期待したいです。