2014年10月28日火曜日

ブラジリアン柔術教則本コラム(5) アカデミーの公式教材


こんにちは、早川です。

本作品において、個人的に非常に力を入れて書き上げたのが、各レッスンの扉ページごとに書いたそれぞれのレッスンの説明文章です。

各1ページしかありませんが、ガードポジションとは何か、マウントポジションとは何か等、ごくごく当たり前のことを、シンプルかつ分かり易く私なりに書きました。

柔術の予備知識が全くない方達も想定しているので、その方達が読んで分かるようになるべく力を割きました。

アカデミーにおいても、例えば「クローズドガードとは何か?」を語る時間はなかなか持てません。「今日はクローズドガードからのサブミッションをやりましょう」と言うだけです。毎回各ポジションの詳細説明をすることが出来れば良いのですが、レッスンに初心者が一人混ざる度に、そこだけに時間を割くわけにもいきません。

生徒全員に「置き去り感」を持たせない事も重要ですが、中には「自分のためだけに話してくれているのかな?」という気まずさを持たれる方もおられます。また反対の立場から見れば、上級者を置き去りにしているとも言えます。

私自身も、入門者時代、中堅時代、トップ選手時代、勤務指導者時代、経営指導者時代と、これらの過程で様々な心理を経験しているので、クラスの進行については色々思うところがあります。

一つの解決策として、私はトライフォース柔術アカデミーの公式教材としてそのまま利用出来るアイテムを作ろうと考えました。

新しく入門された皆さんに、ブラジリアン柔術の基礎知識や、トライフォースの公用語を知ってもらう為です。最初から手元に置いてもらい、レッスンの予習、学習、復習用の教材として役立てて頂こうと思いました。

公式教材があれば、レッスン内でインストラクターがなんとなく口にした用語も、各自でちゃんとフォローすることが出来るようになります。

インストラクターの側も、誰がどこまで何を知っているか、この生徒さんに向かっていきなり「エビ」という言葉を使って大丈夫だろうか?等の心配をする事は、基本的にはなくなります。