2015年9月9日水曜日

迷えるマウントポジション


こんにちは、早川です。

2014年11月にベーシックカリキュラムを施行した際に、廃止された技術名称がいくつかありますが、そのうちの一つに「サイドマウント」があります。これは現行カリキュラムでは「横向きマウント」と称しているポジションです。

「アートオブ柔術」や「はじめてのブラジリアン柔術」を作った頃は、横向きマウントの事をサイドマウントと呼んでいましたが、例によって海外のスタンダードを調査し、注視してきたところ、現在ではサイドマウントは基本的にサイドコントロールと同義語と見なされています。マウントですらないのです。よって私も名称を改めました。

しかし何故それが「横向きマウント」という名称になったかと言いますと、主流な名称を採用しようにも、特に名称がない流派がほとんどだったからです。

当時ブラジリアン柔術教則本の入稿締切が迫っていた事から必要に迫られた私は、グローバルネーミングの原則に基づき、とりあえず無難な言葉を選びました。

今現在、改めて検討しているところですが、海外の諸流派において「テクニカルマウント」「モディファイド(modified)マウント」「シーテッドマウント」が使用されている事を確認しています。

テクニカルマウントは、IBJJFルールブックにも横向きマウントを示す写真として掲載されています。しかし個人的にはやや違和感があります。通常のマウントはテクニカルじゃないのかと思うわけです。

モディファイドは意味合いとしては良いのですが、日本人には馴染みの薄い英語です。外来語として定着していません。採用するとすれば、modifiedを日本語訳した「変形マウント」になります。

シーテッドマウントは、腹で押さえずに座り込んで押さえるイメージが浮かびやすく、わりと気に入っているのですが、上記の三つの候補の中では検索ヒット数が一番少ないです。

柔道に倣い「崩れマウントポジション」とかも考えたのですが、なかなか破天荒です。もう横向きマウントのままでも良い気がして来ました。どうしましょう。笑