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2014年8月13日水曜日

トライフォースの帯制度2014 (3/3)

カリキュラムの制定、あるいは指導スキルと護身術の習得による加点に関しては、理由があって競技会に出られない、または先天的な持病や体の不自由があってスパーリングで実力を示す事が出来ない、そういった方達への帯昇格の可能性を切り開きたいという思いもあります。

スパーリングが出来なければ、実力の査定を免除することになりますので、もし評価をそれだけに依存してしまっていたら、我々は正しい指標を失ってしまいます。かといって年功序列や貢献度により帯昇格を果たすことは本人にとっては不本意でしょう。


そのような事情があっても、カリキュラムを高度なレベルで身に付け、護身術や指導スキルを上達させる事により柔術家としての総合バロメータを補っていることを示してもらえれば、自他共に納得してもらえる昇格の機会を得られる可能性が残されます。

佐藤雅一インストラクターは、7年前に再起不能の怪我を負いました。その日以降今日に至るまで一切のスパーリングが出来なくなりましたが、当時は一般会員だった彼に、私はインストラクターへの転向を打診しました。

その後6年間のインストラクター経験を経て、テクニックの知識と再現力を証明した彼に、満を持して黒帯を授与する事が出来ました。

この出来事が、制度を考える上で私にとっての道しるべになりました。

帯制度2014 その1
帯制度2014 その2
帯制度2014 その3

(参考)
トライフォースの帯制度
トライフォースの帯制度2012

2014年8月12日火曜日

トライフォースの帯制度2014 (2/3)

続いて指導、ノーギ、護身術、3つのスキルについて述べます。これらのスキルは帯昇格の要件に含みません。しかしながら、これらのスキルの高い者は、帯昇格における「加点対象」とします。「習得はマストではないが、スキルを持つ者は評価される」、そのようなイメージで捉えて下さい。

まず指導スキルについて。トライフォースでは、指導者と競技者の適性を分けて考えています。指導スキルの必要性の有無に関しては、これまで曖昧にしていた部分であり、紫帯くらいであれば必要であると考えていた時期もありましたが、現在の私の考え方として、帯昇格とは関係ないということを明記しておきます。

指導をするには、指導をするための特別な知識や学習が、当然のことながら必要になります。帯が昇格したからといって、ある日突然指導者の資質が備わるわけではありません。指導者育成に関しては、紫帯以上を対象とした研修コースを設けています。そして指導者認定を受けた者、またはそのレベルにある者は、帯昇格の査定においては加点対象となります。

次にノーギについて。本来であれば、私はノーギの対応能力を生徒に求めたいと思っています。しかしながら、アカデミーにおけるノーギクラスの実施状況(池袋で週1、新宿はなし)などを考慮すると、現時点で要件に含めると、需給に無理が生じてしまいます。よって要件から外す事にしました。

道衣の練習とノーギの練習は、相互が補完し合い柔術の技術をより高みに到達させてくれます。トライフォースにおいては、まずは道衣での練習を基本として、その技術をノーギでも応用出来る能力を身に着けて欲しいと考えています。ノーギのスキルも加点対象となります。

最後に護身術について。柔術には、先駆者から受け継がれてきた護身術のシステムがあります。私自身は、柔術を伝道する一人の指導者として、今後もその理念と技術の継承を怠ることはありませんが、競技者の皆さんにその習得を課す事はしないでおこうと思います。あくまでも加点対象とし、トライフォースにおける最高位の指導者資格を望む者にのみ、その習得を課そうと思います。

トライフォースの帯制度2014 (1/3)

こんにちは、早川です。

帯制度について述べます。前回のコラムから2年が経過していますのでマイナーチェンジした部分もあります。改めてご確認下さい。今後も、数年おきに制度や定義を見直し、「白書」のような形で発表していきたいと思います。

トライフォース柔術アカデミーの認可スクールにおいては、帯の昇格を承認するにあたり、「経験」、「実力」、「技術」の3つを評価します。そしてそれらをなるべく正確かつ公平に評価する制度を導入しています。

「経験」の査定は、練習日数を評価します。昇格に必要な練習日数と修了期間は、各帯ごとに定めてあり、それを4つのフェーズに区切っています。そして各フェーズをクリアする度にストライプを授与します。ストライプ数は実力の評価ではなく、練習をどれだけ積んでいるかという目安になります。

「実力」の査定は、スパーリング、練習試合、あるいは競技会の成績を評価します。トライフォースにおいては、主として競技としての柔術を教えています。よって帯昇格を検討する際には、競技会において能力を発揮出来るかどうか(実際に試合に出場するしないに関わらず)という観点で査定することになります。

また私の考える実力とは、あくまでも年齢別、体重別の相対的な強さです。それをここに明記しておきます。

「技術」の査定は、帯制度のページに各帯ごとの技術要件を明記しています。現在、アカデミーでは白~青帯を対象としたベーシックカリキュラムの運用を開始していますが、今後、アドバンストカリキュラム1、2の制定も目指します。その後は、紫帯~黒帯の各帯に昇格する為の履修、あるいは習得要件にそれらが正式に加わります。

ここでいう履修とは、「学んだ事があり、知識を有していること」を差します。習得とは、「それが実用出来るレベル」にあることを差します。カリキュラムは、全てのトライフォース柔術家が共有すべき、最大公約数的な技術のみを網羅しています。

トライフォースの認可スクールにおいては、どれほど強くても、技術が不足していれば帯が昇格することはありません。またどれだけ技術レベルが高くとも、実力と練習日数が不足していれば同じく帯昇格は出来ません。昇格要件の各バロメータをバランスよくレベルアップさせ、黒帯を目指して下さい。

帯制度2014 その1
帯制度2014 その2
帯制度2014 その3

(参考)
トライフォースの帯制度
トライフォースの帯制度2012