トライフォースでは、青帯のみなさんが学ぶべき技術要件を明確にしています。
それはベーシックカリキュラム(以下BC)を習得し、アドバンストカリキュラム(以下AC)の履修をして頂くことです。
「え、BCは青帯になったらもうやらなくて良いんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
BCは150種類の技で構成されているのだから、それならば70種類覚えたら青帯、80種類覚えたら紫帯という形で分けてくれれば良かったのに、という疑問を持たれる方もおられるでしょう。
しかし柔術の技術習得の課程はそう簡単ではありません。
やらなくて良いどころか、むしろロングジャーニーの始まりに過ぎないのです。
すでに知っている技術であっても、長い時間を掛けて繰り返し練習し、身に付けていく必要があります。私自身もそのような課程を経て修行を積んできました。
存在は知っていたけど使えないと思っていた技や、よく理解出来なかった技も、長期に渡ってその技術に触れる機会を作り続けることによって、数年後、その意味と有効性を理解出来る日がやってきます。
その為に私は、トライフォースにおいて以下の修行課程を組んでいます。
まず白帯のうちに(約1年)、150種類の技術を知識としてだけでも良いので知ってもらいます。BCを学べば、青帯として競技会に参加する場合に、知っておくべき最低限の知識を得ることが出来ます。
その後、同じ150種類の技術の練度を、さらに2年以上掛けて磨きあげる作業に入ります。と同時に、紫帯として競技会に参加する場合、そのスタート地点に立った時に最低限知っておいて欲しい知識の集合体であるACの履修を始める事になります。
ACもまた150種類の技により構成されています。2~3個の同系統の技を「1種類」とカテゴライズしている場合もありますので、実際にはもっと多く感じると思います。
青帯のうちにやることは山のようにあるということです。
どうかくじけないで下さい!