2014年8月12日火曜日

トライフォースの帯制度2014 (2/3)

続いて指導、ノーギ、護身術、3つのスキルについて述べます。これらのスキルは帯昇格の要件に含みません。しかしながら、これらのスキルの高い者は、帯昇格における「加点対象」とします。「習得はマストではないが、スキルを持つ者は評価される」、そのようなイメージで捉えて下さい。

まず指導スキルについて。トライフォースでは、指導者と競技者の適性を分けて考えています。指導スキルの必要性の有無に関しては、これまで曖昧にしていた部分であり、紫帯くらいであれば必要であると考えていた時期もありましたが、現在の私の考え方として、帯昇格とは関係ないということを明記しておきます。

指導をするには、指導をするための特別な知識や学習が、当然のことながら必要になります。帯が昇格したからといって、ある日突然指導者の資質が備わるわけではありません。指導者育成に関しては、紫帯以上を対象とした研修コースを設けています。そして指導者認定を受けた者、またはそのレベルにある者は、帯昇格の査定においては加点対象となります。

次にノーギについて。本来であれば、私はノーギの対応能力を生徒に求めたいと思っています。しかしながら、アカデミーにおけるノーギクラスの実施状況(池袋で週1、新宿はなし)などを考慮すると、現時点で要件に含めると、需給に無理が生じてしまいます。よって要件から外す事にしました。

道衣の練習とノーギの練習は、相互が補完し合い柔術の技術をより高みに到達させてくれます。トライフォースにおいては、まずは道衣での練習を基本として、その技術をノーギでも応用出来る能力を身に着けて欲しいと考えています。ノーギのスキルも加点対象となります。

最後に護身術について。柔術には、先駆者から受け継がれてきた護身術のシステムがあります。私自身は、柔術を伝道する一人の指導者として、今後もその理念と技術の継承を怠ることはありませんが、競技者の皆さんにその習得を課す事はしないでおこうと思います。あくまでも加点対象とし、トライフォースにおける最高位の指導者資格を望む者にのみ、その習得を課そうと思います。