早川です。
芝本は、2012年以来、5年ぶり二度目のヨーロピアン柔術王者となりました。皆さん応援ありがとうございました。
2013年以降は、ブランドン、ニコラス、カイオ、カイオと敗北が続きました。優勝以外の年は何位だったかは記憶していません。ここに来るまでの5年間は長かったです。
今回はカイオ・テハが同一カテゴリーにいなかったことから、王座奪還への機運が高まり、周りからの期待も盛り上がりました。
しかしこのレベルの大会には簡単に勝てる相手などいません。楽な戦いなどないのです。伏兵のブランドンとニコラスに敗北した時もそうでした。一瞬の油断が命取りとなります。
アジア2016で苦杯を舐めた芝本は、カイオやブルーノ以外の面子に負けることはもはや許されません。1試合1試合が背水の陣です。
そんな大きなプレッシャーの中で王座に返り咲いた芝本には、「おめでとう」や「お疲れ様」ではなく、「よく踏ん張ったな」と声を掛けたいです。今大会は優勝が責務でした。とても「めでたい」という心境ではないでしょう。
ただ決勝で直近のブラジレイロ王者に勝利できたことは、自信を深める良い材料にはなったかと思います。いくつかの新しい展開や、メンタル強化の部分も含めて、手応えを掴めたはずです。
次のパン柔術に向けて、さらなる進化が要求される技術と、ふさぐべき穴も見えました。今回の勝利にも気を緩めることなく、世界柔術まで師弟ともに緊張感を維持してまいります。
次のパン柔術に向けて、さらなる進化が要求される技術と、ふさぐべき穴も見えました。今回の勝利にも気を緩めることなく、世界柔術まで師弟ともに緊張感を維持してまいります。