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2014年10月23日木曜日

ブラジリアン柔術教則本コラム(3) 護身術的なアプローチ


こんにちは、早川です。

本作品にはトライフォース柔術アカデミーにおけるベーシックカリキュラムを収録していますが、テクニックの説明において護身術的なアプローチを一切行っていません。それが一つの大きな特徴だと思っています。

青帯取得カリキュラムというからには、立ち技でのセルフディフェンスが含まれていたり、グラウンドにおいても「ここで殴られたら」的な説明がなされているのかな、と思われる方も居られると思いますが、そういった技術や説明は一切省きました。

私は護身術を長年に渡って学び、指導を行ってきましたが、私自身はグレイシーファミリーでもなければ、そのアソシエーションに加盟しているわけでもありません。よって私の流派における基本カリキュラムに、しかも会員がマストで学ぶべきものとして、それらを網羅するべき意義、使命、必要性はないと判断しました。

私は、競技柔術の第一線で戦ってきた者として、競技柔術を志す者達をゼロから育てて導くためのツールとしてこのカリキュラムを作りました。それこそが私のやるべきことであると思いました。

しかしながら、本カリキュラムを完全習得し、そこに一定の戦術的な知識とトレーニングを加えれば、ストリートファイトにおける護身術としても、みなさんの柔術は有効に機能してしまうと思います。競技柔術のポイントシステムは、そもそも実戦における有効なポジションに加点されるように作られているからです。