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2014年6月12日木曜日

正しいテクニック


こんにちは、早川です。

本日はアドバンストクラスでした。現在では最も多くの会員が集まってくれるクラスかもしれません。シバモンも毎回必ず来ます。あいつの定休日が水曜日なのでかわいそうなのですが、それでも毎回来て1ミリも見逃すことなく学習していきます。

アドバンストクラスでは、特に新しいテクニックや流行のテクニックを教えているわけではありません。当然の事ながら、何を持って新しいテクニックとするのかは、個人のレベルや知識によって異なるからです。

私がこのクラスで教えているテクニックは、青帯くらいであれば誰もが一度は見たことがあるテクニックばかりだと思います。その誰もが知っているテクニックの、誰も知らない、あるいは意識したことがないであろう小さなコツを、私は経験則としてたくさん知っています。それを教えています。

この話は、私がセミナーで全国を周っていた頃も、講義の冒頭で必ず述べていました。今も変わらず、普遍的なテクニックの中の真理を探求し続けています。

私自身の脳をリフレッシュするのにもアドバンストクラスは機能しています。細かすぎて普段はまず話す機会がないコツや、口頭で人に伝える機会がないが故に、私自身の記憶の彼方に忘却されているコツが多々あります。あるポジションを自分が取った時に、ふと思い出すこともしばしばあるので、自分でも嬉しいです。

正しいテクニックについて。私が思うに「間違ったテクニック」「間違った教え方」というものは意外と存在しないものです。たとえば腕ひしぎ十字固めであれば、”相手の肘関節が極まる”という「結果」が得られたのであれば、それは正しいテクニックといえます。

ただし、そのポジションに行く着くまでの手順、アプローチの方法は無数にあり、私は経験上、かなり多くの方法を知っています。どの方法を用いても「結果」は得られるため、あとはまさに個人の選択となります。「その方法もとても良いけど、こんな方法もあるよ」私が指導の際にそういった表現方法をよく用いるのはその為です。

みなさんには、より効率的と思われるアプローチ方法を複数通り学んで頂ければと思っています。経験を積めば、自分にとっての「正解」がどれであるのかが、自ずと分かってくるはずです。

試合について。今日のスパーリングを見ると、シバモンの動きが1ヶ月前とはすでに別人のように進化していました。ある1試合から得られる経験は、時として1年分の練習にも匹敵する場合があります。

私自身も、ターニングポイントとなったいくつかの試合後、それが勝ち試合でも負け試合であっても、自分の柔術スタイルが劇的に進化したのを感じたことがあります。

自分の殻を破り現状を打破したい、そんなフェーズにいる人にとって、「試合」は刺激的な経験をもたらしてくれる最高のトレーニングです。自分の柔術を劇的に進化させるチャンスになると思います。